会議でメンバーから意見が出ない… (前島ブログ)
2021/08/26
働きがいコーチの前島です。
皆さんの会社では『会議』ってどんな雰囲気でしょうか?
社長さんや管理職の方から、次のようなことを聴かせていただくことがあります。
・誰も発言しない。意見が出ない
・自分(社長)が一人で喋って、シーンとなる。質問や意見はないので、それで会議は終わる
・社員や部下は課題や目標に対して自分事になっていない
・笑顔や笑いがおこることなどあり得ない
いったい何が起きているのでしょうか?
会議のメンバーにはまったく意見や考えはないのでしょうか?おそらくそんなことはないと思います。何か想いや考えが心の中で起きているものです。
では、自信がないから発言できないのでしょうか?
または、下手に発言すると反論されたり叱られたり、言ったことをやらされるかもしれないから、黙っておいた方が無難と考えているでしょうか?
恐らくはどちらも正解だと思います。
しかしこれは、メンバーの責任なのでしょうか?
実は会議を活性化させ、決めたことをみんなで実現していくことはそんなに難しい事ではありません。
ここでは活発な会議にしたいと思う議長またはファシリテーターにとって有効なスキルを2つ挙げたいと思います。
①傾聴 と、
②オープンクエスチョン です。
今日は①傾聴についてご紹介します。
①傾聴とは、『よく聴く』ということなのですが、
実はこれが十分にできている管理職や経営者の方はごく少数だと言われています。
基本のスキルは以下4点です
(1)相手とちゃんと向き合う(手を止めて、相手の方を向く)
(2)相手の話を最後まで聴く(途中で反論、アドバイスしない)
(3)聴きながら反応する(うんうん、へ~、なるほど、頷く)
(4)相手の言ったことの要点を『バックトラッキング(オウム返し)』する。決して否定しない
これを実践することで、
相手は自分の話をちゃんと聞いてくれていると安心することができます。その結果、相手がこちらを信頼してくれるようになります。
また、相手のやる気を削いでしまうことを防げます。自分が話している最中に反論されたら、いい気持ちにはならないですよね。
さてこれをどのように会議で実践するのでしょうか?
会議で出た初めの発言に如何に(1)~(4)を使うかに鍵があります。その意見が『あまり的を得ていない、不完全、不十分』だったとしても(1)~(4)を駆使します。
すると発言者は自分の発言をちゃんと聴いてもらえた、発言してもいやなことは起きなかった、安心だ、という気持ちになれます。そして、メンバー全員にそういう認識が伝染します。こうした安心感が前向きに会議に参加するための大前提となります。
ファシリが『建設的で、前向きで、使えるアイデア』以外は拒否!という姿勢をとってしまうと、この大前提は獲得できません。最終的には『いい意見』が出て、皆が納得して実行に移ることが会議の目的になりますが、いきなりそこに向かおうとしても決してたどり着けません。まずは、この『安心・信頼』の大前提を築くところから始めてみませんか?
偉そうに言っておりますが、これは私自身がそういうやり方をやり続けてしまい、皆の成長を奪ってきてしまった経験からお伝えしております。
このスキルは、会議だけでなく上司や部下、お客様、家族や友人など幅広い人間関係で使えるスキルです。
このスキルを実践できている経営者や管理者はごく僅かです。
レアで、効果抜群で、いろんなところで使える万能スキル…
初めて挑戦される方には『難しい』と感じられることかもしれませんが、それはまだ『慣れていないだけです』。意識して実践し続けると必ず使えるようになります。
そして私たちの新サービス T-CX は、こうしたコミュニケーションの基本を、皆さまに寄り添って出来るようになるまでコーチすることを目標にしております。
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