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お客様からお寄せいただくご質問の中で、悩ましいものがあります。それは『粉体塗装の耐用年数は?』、『どれくらいもつの?』といった耐久性に関する具体的なご質問です。一口に耐久性と言いましてもお客様のイメージしている『もっている』という状況は千差万別です。ここでは当社が考える『耐久性』についての考え方を記述いたします。ご興味のある方はご一読ください。
劣化の種類
塗装が『もっている』という様子は、お客様や使用する母材、使用環境によってさまざまな状況が考えられます。塗装が劣化して『塗り替える必要がある』または『建て替える必要がある』とはどんな状況でしょうか。大まかな例を挙げてみます。
(1)塗装が色褪せて、見栄えが悪い (表面だけが劣化)
(2)塗膜が減耗して母材が露出している (表面劣化が素地まで進行)
(3)塗装が剥がれ始めて、見栄えが悪い(付着性が低下)
(4)塗装が剥がれて、錆が出始めている (付着性低下し、母材が腐食)
(5)著しい腐食により母材が肉厚欠損し、強度が保てない
これらは、塗膜表面の劣化(1)・(2)と付着性の劣化(3)・(4)・(5)に分類されます。
塗膜の表面劣化について
塗膜表面の劣化は、屋外の太陽光に含まれる紫外線により、塗料の樹脂成分が分解することで発生します。劣化の初期は塗膜の初期光沢が失われ、次第に光沢は消失し、最終的に表面に粉が吹いたような現象(通称:チョーキング)が発生します。「白塗装がされたガードレールに触れると指に白い粉が付着した」、その現象がチョーキングです。チョーキングの粉は風雨に流されていきますが、その下にあった塗膜も次々に紫外線で劣化していきます。こうして紫外線により塗膜は減耗していきます。この減耗量は塗料のグレードによって大きく差があります。例えば耐候性の悪いエポキシ塗膜はチョーキング開始まで3か月、減耗速度は10~15μm/年ほどになります。重塩害地のように減耗が促進しやすい環境をもとにしたデータによると、ポリウレタン、ポリエステル、アクリルでチョーキングまで2~3年、減耗速度は1~2μm/年、フッ素でチョーキングまで7年、減耗速度は0.3μm/年というものがあります。これも暴露される環境によって大きく変動しますのであくまで参考値として扱う必要があります。
構造物の見栄えを重視するお客様は、塗料の耐候性グレードを意識して塗料選定をする必要があります。一般に耐候性が高い塗料ほど金額も高価なものになります。ここで注意が必要なのは、いくら塗膜表面の耐久性が高くても(高価な塗料を使っても)、その長期間の供用中に塗膜が剥がれてしまっては元も子もないという点です。高耐候性グレードの塗料を選択する場合は、母材種や前処理選定と管理に十分な配慮をすることで『剥がれない』を確保することが重要になります。
塗膜の剥離や発錆について
少々幼稚な表現で申し訳ありませんが、当社の長年の検証をもとに得た剥離についての仮説も述べます。実際何が起こっているのかいまだによくわからないのが剥離であり腐食です。
分子レベルの水は塗膜を透過すると言われています。素地に達した水は分子に酸素原子を含んでおり金属に強い親和力があるため、塗膜と母材金属との付着力を緩めます。結果として塗膜が「浮いた」ような状態になります。そこに様々なイオン(塩化物など)が入り込み、母材表面を腐食させます。腐食は塗膜の下をもぐりこむように進展し、次々に塗膜を掘り起こして塗膜を剥離させます。
優秀な前処理がなされている場合は、水分が侵入してきても容易には塗膜と置き換わりません。やはりここでも前処理はとても大切な役割を果たします。
当社は塗装一筋55年の歴史を有しており、様々な仕様がどんな環境でどのくらいの耐用年数を持ちうるのか、おおよそ把握しております。お気軽にご相談ください。
特殊環境の防食
当社がお世話になっている製品が使用される「特殊環境」としては、
(1)塩害地 (海からの飛来塩分)
(2)地際 (ペットの尿、土壌、コンクリートのアルカリ) が挙げられます。
塩害地では飛来塩分とそれによる潮解現象(水分の呼び込み)で強烈な腐食を引き起こします。一般環境で使用されるような塗装仕様が適用されると、数年で著しい発錆や塗膜剥離が発生することもあります。当社ではそうした環境下でも長期耐久性を有する塗装仕様をすでに確立しており、長年の実績があります。お気軽にご相談ください。
最近あらたにテーマになっているのは信号柱や標識柱、街路灯の地際腐食です。市街地などでは犬が散歩の折に何度も尿をかけていきます。地際部が土であれば常に湿潤とイオンにさらされます。コンクリートに埋まっていても、強アルカリのコンクリートが塗膜を劣化させようとします。そしてそうした構造物は強風時に地際付近に強い応力がかかり、腐食による肉厚減耗が倒壊のリスクを発生させます。そうしたことから地際部に特化した防食を求められることがあり、社内で様々な仕様を検討した結果の最適解をもって実績を積み上げております。お気軽にご相談ください。
ステンレス・アルミ・亜鉛めっきは錆ないので塗装は簡単?
結論はNOです。SUSもアルミも亜鉛めっきも、塗装する前の前処理は極めて重要です。
それぞれの金属にも錆は発生しています。ただしそれは目に見えないほど薄いものであったり、白い生成物(通称:白錆。汚れの様に見える)であったりするので、私たちが普段目にする鉄のさび(黄色やオレンジ色)とは見た目が大きく異なります。前処理の工程中にはこうした錆(酸化膜)を除去する工程も含まれております。
かつて当社もステンレスの塗装を甘く見て、失敗をしたこともありました。亜鉛めっきやアルミも要注意です。ちょっとシンナーで拭いて研磨したくらいでは密着しません。亜鉛めっきに至っては、鉄を防錆する目的で施されておりますが、鉄を守るために亜鉛めっき膜が積極的に溶け出すように設計されています。そのため、塗膜の下に亜鉛めっきがある場合、めっきが溶ければ土台を失った塗膜は剥がれる運命しかありません。当社ではそれぞれの金属に最適な前処理方法をすでに確立しておりますのでご相談ください。沖縄の重塩害地で使用しても10年間びっくともしなかった仕様もあります。安心して大切なお仕事をお任せください。
愛知で塗装を行う筒井工業株式会社についての情報です
概要
会社名 | 筒井工業株式会社 | |
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住所 | 愛知県半田市州の崎町2番地の112 FAX 0569-29-0870 | |
電話番号 | 0569-28-4225 | 0569-28-4225 |
営業時間 | 8:00~17:10 | |
定休日 | 土・日 | |
代表者 | 代表取締役社長 前島 靖浩 | |
創業 |
昭和38年11月 |
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資本金 |
3,000万円 |
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従業員 |
正社員 45名 臨時社員 5名 |
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工場敷地 |
10,000㎡ |
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工場建屋 |
7,000㎡ |
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事業内容 |
金属製品の粉体塗装、一般塗装及び溶射加工 |
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主要設備 |
浸漬式 酸洗およびリン酸亜鉛皮膜処理ライン(スチール用、6m可) 1式 ※クロムフリーまたは六価クロムフリー処理も可能 |
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取引銀行 |
三井住友銀行 刈谷支店 |
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加盟団体 |
日本パウダーコーティング協同組合 |
アクセス
お車でお越しの場合 知多半島道路の阿久比(あぐい)ICより15分
電車でお越しの場合 JR亀崎駅よりタクシーで5分または徒歩15分