その５：重塩害地における錆や塗膜剥離の防止
2024/01/16
【課題】
重塩害地に施工される製品の寿命を延ばす事で、取替えや塗替えに発生するメンテナンスコストを抑えたい。
【解決方法】
亜鉛めっき製品をリン酸亜鉛皮膜処理した後に、特殊防錆処理（TBコート）を行う事で塩害地でも塗膜の長期付着と母材からの錆びを防ぎ、メンテナンスコストを抑える。
【事例】 沖縄県防風パネル（8年経過） 他社塗装品
【他社の塗装仕様】 めっき＋ポリエステル粉体塗装＋ポリウレタン溶剤塗装
塗膜クラック（ひび割れ）・剥離・赤錆が確認された。
全景
塗膜劣化による腐食①
塗膜劣化による腐食②
【事例】 沖縄県防風パネル（8年経過） 当社塗装品
【当社の塗装仕様】 めっき＋リン酸亜鉛皮膜処理＋TBコート＋ポリエステル粉体塗装
エッジ部分から白錆はあるが、塗膜は健全で赤錆は発生していない。
全景
健全な塗膜①
健全な塗膜②
【事例】 沖縄県防風パネル
【防風パネル 他社の塗装品】 めっき＋リン酸亜鉛皮膜処理＋高耐候性ポリエステル粉体塗装
【支柱 当社の塗装品】 めっき＋リン酸亜鉛皮膜処理＋TBコート＋高耐候性ポリエステル粉体塗装
亜鉛めっき製支柱をリン酸亜鉛皮膜処理後にTBコートを行う事で、 塩害地で17年間良好な状態を維持する事が出来た。
施工３年後
施工１７年後
【事例】 ZAM製デザインパネル
前処理：リン酸亜鉛皮膜処理＋TBコート
下塗 ：ジンクリッチ粉体塗装
中塗 ：高耐候性ポリエステル粉体塗装 標準膜厚６０μｍ以上
上塗 ：ふっ素ハイブリッド粉体塗装 シルバー色 標準膜厚５０μｍ
ZAM 製デザインパネルはパンチング穴が開いており、穴小口からの赤錆が発生する恐れ がある。 そこで、リン酸亜鉛皮膜処理＋TBコート した後に、ジンクリッチ粉体を 下塗りする事で、耐食性を向上させた。
塗装後
施工後
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